(住居探しは在留カード取得後でも可、健康保険証はなぜか漢字のみ)
2025年 9月
以前にもご案内の通り、弊社で現在外国人社員を雇用しております。本人の来日受入の際、通常の在留許可申請手続きのほか、やってみて初めて分かった意外と大変な点がいくつかありましたので、今回はそちらについて解説をいたします。
①家探しは在留カード取得後でも可 外国人の賃借物件探しは大変なのでベタなエリアが楽かも
在留許可申請手続きをして、無事「在留資格認定証明書」(certificate of eligibility)が発行されたら、本人が来日して在留カードが交付されることになりますが、その際の住所はどうなるのでしょうか?住所が未定だと若干変な感じがしますが、これは来日してから一定期間内に家探しをするということでもかまいません。家が確定したのちに住民票登録をすると在留カードに反映されることになっています。また、物件探しに私も初回同行しましたが、本人がなぜか東京の下北沢界隈を希望しておられたので(なんでそんな劇団員が住んでそうなところに住みたいのだ?と思いましたが・・)、その辺の不動産屋さんをまわりましたが、塩対応と申しますかそもそも春先で近くの大学の学生が入居してしまった直後で物件が少なく、外国人が探すのはかなり難しいという状況でした。仕方がありませんので、外国人の聖地?池袋で探すとすぐ見つかったとのことでしたので、やはり外国人が多い地域は実質的な受け入れ態勢が整っているため選ばざるを得ないという面もあるんだなと改めて感じさせられました。なお、外国人が日本の不動産をたくさん買っているとよく報道されますが、実際に日本で働いている外国人の方が不動産を購入するのは、現実的に賃貸物件探しはかなり大変な一方、住宅ローンは割と借りやすく必要性にかられて購入しているという面もあるのではと考えています。
②健康保険証の表記はなぜか漢字かカタカナのみでアルファベット不可
また、これも実際やってみてわかったのですが、在留カードや住民票の表記はアルファベットでもいけるのですが、健康保険証はなぜか漢字でしか登録できないことになっています。(漢字圏でない人はカタカナ) そうすると、健康保険証で本人確認ができない等と一部の銀行でいわれて、通常の手続きでは口座開設ができないというよくわからないアクシデントがありました。こういうものは経験してみないとわからないですね。