ビジネスマン向け 新HSK6級攻略法
(留学、語学研修経験がなくても、新HSK6級をとっちゃおう!)
2020年 2月
日本人中国ビジネスマンはかなりの数がおり、留学や語学研修もないまま、いきなり中国の大地に駐在員として放り込まれた方も少なくないものと思います。私もその一人で、中国語の学習には非常に苦労しました。しかし、そんな私でも、現在のHSKの最高級である6級に、中国語の先生の的確な指導と、コツを押さえることで合格することができましたので、今回はそのメソッドを御紹介します。
1.コツ 1 全体で60%取ればよい
試験は全体で60%とれば合格となっています。ゆえに、問題をみると非常に難しそうな印象を受けますが、合格点は60%です。ゆえに、苦手なセクションがあってそのセクションは60%を下回っても、得意なセクションで取り返せば良いことになっています。それを踏まえて以下、セクション別攻略法を解説していきます。
2.コツ 2 リスニングは、駐在経験者はそれなりに有利
正統派の学習経験のない駐在経験者でもそれなりに有利なのがリスニングです。普段から、同僚からタクシー運転手まで多種多様なナチュラルスピードの中国語を聞き、なんとかやりとりをしているため、スピード自体には慣れています。
3.コツ 3 文法はスピード勝負 わからない問題に時間を使うべからず
正統派の学習経験がなく、ノリでなんとか中国語をしゃべってきたタイプが一番苦しむのが文法のセクションです。とくに、最初の間違い探しは難度が高く、私は手も足もでませんでした。問題量も異常に多いため、私はわからない問題を悩んでも無駄と、割り切って次々進むようにしました。
4.コツ 4 長文読解 ストーリーの推測で運が良ければ高得点が望める
普段から日本語の文章の読み書きをしているビジネスマンが割りと有利なのが、長文読解です。どの長文もだいたいひとつトンチを効かせたような話が多いため、中国語でわからない単語がかなりあっても、日本語の国語力である程度話の推測が可能です。問題との相性がよければ満点をとれる場合もあります。
5.コツ 5 書写(中国語長文の中国語要約)は一番点数が伸びるポイント
最後に、中国語の長文を中文で要約する「書写」のセクションがあります。ここは、個人的には直前の勉強で一番点数が伸びたセクションですので、そちらのメソッドを御紹介します。
①バカにせずに、簡体字練習帳をやる
書写のセクションでは、手書きで中国語を書く、すなわち、簡体字を手書きで書く必要があります。駐在経験者の方はピンインがわかっていても、普段はPCで入力している方が多いと思いますので、バカにせずに書店で「簡体字練習帳」的なものを買って、簡体字を練習した方が良いです。一通り書き込んでやるとある程度書けるようになります。
②要約は段落ごとに要約する
中文要約はボリュームのコントロールが難しいのですが、これは中国語の先生から非常に良いアドバイスをいただきました。それは、「要約は、本文の各段落に対応する形で要約しなさい」というものです。これをやると、内容にあまり抜けがなく、かつ、ボリュームのコントロールもしやすいです。