中国において、会計制度は俗に言う新会計と旧会計の2つにわかれています。
新会計の正式名称は新会計準則、旧会計は以前は様々な種類がありましたが、現在では最も普及していた企業会計制度という制度のみが残っています。そのほか、小企業会計制度というものもあります。なお、実務的には新会計も旧会計も勘定科目は異なっていたとしても、会計処理は同じような処理がなされている場合も多く、それで監査上も問題にならない場合も多いようです。
会計に関しては連結をおこなう上場企業などでは細かい部分が論点になることもありますが、非連結の上場企業や非上場企業にとっては会計の細かい処理が論点になるというよりは、やはり「実態と合致させる」「税務(とくに増値税)との関係を把握する」という制度というより会計の根本的なところが重要です。制度自体は巷で言われているほど、日本の会計との乖離はないと考えていただいてよろしいかと思います。現地法人の会計の精度をあげれば、かなり日本の会計に近い感覚で財務数値の把握と予測が可能になります。